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《鬼滅の刃》たくさんの愛を(短編集)

第11章 蛇と蛙(伊黒小芭内)*




「飛鳥待って!」
『無一郎さん…』
「伊黒さんと気まずかったらいつでも僕の屋敷に来ていいからね!」
『ありがとうございます…!
 今日は一度伊黒さんと話してみます!』
「気をつけて!またね!」
そんなやりとりをして無一郎は去っていった。

「…随分時透と仲良くなったんだな。」
この声はずっと聞きたかった愛しいの人の声…!
『…!伊黒さんっ……!』
「ここ数ヶ月ずっと屋敷に帰ってこないで、時透の屋敷にいたんだな。」
『それは、その…時透さんに稽古をお願いしてて…
 でもずっとではなくしのぶさん、煉獄さん、宇髄さんの屋敷を転々としていました…』
「ほう…俺の屋敷には一度も帰らないでか?」
『…すみません…』
「…まぁ変に聞かないから安心しろ。
 お前は俺の継子の筈だったんだがな…」
『………』
「…明日は俺とお前の合同任務だ。
 そのうち鎹鴉から伝達がいくだろう。
 今日は俺の屋敷で休め。
 顔は合わせないから安心しろ。」
『えっ!いや、あのっ伊黒さ……』
「…柱昇格おめでとう。」
『待ってください、伊黒さん…!!!』
飛鳥が声を掛ける頃にはもう小芭内はその場にいなかった。

『謝りたかったのに…
 お礼だって…よし、明日任務が終わったらちゃんと話そう!』
その後飛鳥も蛇屋敷へと向かった。

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