第11章 蛇と蛙(伊黒小芭内)*
〜翌日〜
「いいか、東の町では鬼による被害報告が相次いでいる。
行方不明者がかなり増えていて、十二鬼月が絡んでいる可能性がある。
怪しまれないように情報を聞き出せ。
変な動きは絶対にするな。
いいな?」
私情を挟むことなく淡々と話す小芭内。
『はい!
というか伊黒さん…荷物多くないですか?
大丈夫ですか?』
「あぁ…
若い女性の被害が非常に多いから役に立つとかなんとかで宇髄から預かっただけさ。
必要なかったらそのまま持って帰るだけだから気にするな。」
『そうなんですね…
分かりました。
私も気をつけて色々探ってきます!』
「ここからは怪しまれないように別行動だ。
困ったらすぐに呼べ。
じゃあ行くぞ。」
『はい!!』
こうして飛鳥の柱として初めての任務が始まったー