第11章 蛇と蛙(伊黒小芭内)*
「飛鳥さん、おめでとう!」
「飛鳥おめでとう!」
『しのぶさん、無一郎さん…!
本当にありがとうございます…!!
忙しい中稽古つけてくださって、おかげで柱になることができました…!』
もう一つ変わったこと。
上弦の伍との戦いで無一郎が記憶を取り戻し飛鳥とは名前を呼び合うまでに。
「凄いよね、たった数日稽古つけただけですぐできるようになったんだから。」
『いえいえ、そんな…。
無一郎さんの稽古は本当に大変でしたよ…はは…』
「でもそれについてこれたから今があるんだしもっと胸を張りなよ。」
『ありがとうございます…!』
「…飛鳥さん、伊黒さんとは話したんですか?」
『…いえ…』
「ずっと気がかりだったんだけど…
私が聞くことでもないかなと思って今まで黙ってました。
何があったかは知りませんが師弟の関係だから一度キチンと話した方がいいのでは…?
さっきお館様の話し聞いてるときの伊黒さんの顔、本当に驚いていたから…
余計なことだったらごめんなさい。」
『いえ…しのぶさんの仰る通りです。
そうですね…キチンと話してみます…』
その後柱合会議は終わり飛鳥は帰路についた。