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《鬼滅の刃》たくさんの愛を(短編集)

第11章 蛇と蛙(伊黒小芭内)*




『うーん…あと何かが足りないんだよな…』
全集中の呼吸、基礎体力、打ち込み…
必要なものは一通り教えてもらったんだけど何か足りないと悩む飛鳥。
『あ…!高速移動…!!』
この技は霞柱 時透無一郎が得意とするもの。
しかし…
『…時透さん…教えてくれるかなぁ…』
周りに無関心の無一郎が引き受けてくれるとは限らない。
しかし、これが身につけばもっと強くなれる…
そう思った飛鳥は行動に移すことにした。
『…伊黒さんのときも散々粘ったじゃない。
 時透さんにも粘るのよ、飛鳥!!!』
飛鳥は無一郎の屋敷へと向かった。


『お願いします、時透さん!この通り!』
「もう、本当にしつこいよ?
 君、伊黒さんの継子でしょ?
 彼に教わりなよ…」
『でもこれは時透さんが得意とする技なので!
 お願いします!!』
「煩い。嫌だってば。」
やはり断られた。何度も何度も。
でも飛鳥も引き下がらない。

『家族を殺されたんです…
 仇を取りたいんです!
 強くなって、犠牲者を減らしたい…
 もう私と同じ思いをする人を見たくないんです!
 だから…お願いします!
 私に稽古をつけてください!』
「…分かったよ。
 厳しくするけど逃げ出さないでよね。」
『!!!はいっ!
 ありがとうございます!頑張ります!』
「…もう遅いし今日は家泊まってけば?
 何かあったら困るし。
 伊黒さんには言っとくから。」
『あ、ありがとうございます…
 そうさせて頂きます。』
今日は小芭内が5日ぶりに任務先から帰宅する日。
飛鳥は無一郎の一言に安堵していた…

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