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《鬼滅の刃》たくさんの愛を(短編集)

第11章 蛇と蛙(伊黒小芭内)*




それからというもの、私は訓練に没頭した。
強くなりたい強くなりたい強くなりたいー…
その気持ちを常に持って。

そんな日が続き、私は伊黒さんに会うことが殆どなくなった。
勿論都合が合うときもあったが、体をしっかり休ませて欲しいと伝え稽古はお断りさせて頂いた。
というか、伊黒さんのことを避けるようになった。
…私は伊黒さんの継子なのになーなんて思わず苦笑い。
身体の心配もあるけど、会うと辛くなっちゃうから…
私絶対態度に出ちゃうし気まずくなるのも避けたかったからね。
胸の奥に閉じ込めても会ってしまうと感情が出てきてしまいそうで。。

私は宇髄さん、煉獄さん、そして同い年のしのぶさんに空いた時間の稽古をお願いすることにした。
みなさん、忙しいのに本当に申し訳ない…
でも快く引き受けてくださった。
宇髄さんとしのぶさんは勘が鋭いからすぐ何かを感じたみたいだけど何も言わず稽古をしてくださった。

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