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《鬼滅の刃》たくさんの愛を(短編集)

第10章 赤いキク(時透無一郎)*




「…さすが、元柱だね…
 これだけ果ててもまだ意識があるなんて。
 ま、僕も片手がないけど体力はあるからね…」
不気味な笑顔を見せ腰振りは続いている。
そうは言っても自身の体力もそろそろ限界がきておりこれを最後に彼女を手放そうと考えてるときだった。

バシッ

一瞬何が起きたのか分からなかった。
飛鳥が力を振り絞って平手打ちをしたのだ。

「…え、何…」
『もっ…お願…だからァっ……私の話しを聞いてよっ…!』
飛鳥はとっくに媚薬の効果が切れていたのだ。
そして彼女は無一郎の顔を両手で持ち、自ら口づけをしたのだ。
これには彼も驚きを隠せず一旦動きを止めた。
そして布団に付着している赤い染みに目がいく。

「…なんで…」
たった一言だったが彼の意図を汲み取った飛鳥。
『…私は、初めてだったの。』
彼女は呼吸を落ち着かせながらゆっくり話し始める。

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