第10章 赤いキク(時透無一郎)*
飛鳥は無一郎の手、顔、着ているもの全てを濡らしてしまった。
『ご、ごめんなさいっ……』
恥ずかしさで飛鳥は泣き出してしまう。
「…泣かないでよ。
僕にこんなに感じてくれて凄く嬉しいよ。」
無一郎は優しく飛鳥の涙を拭い、ニコっと笑顔を見せたと思ったら16歳とは思えない表情で飛鳥の愛液がついた手を腕から指まで舐め始めた。
「飛鳥の蜜はすっごくいやらしくて甘いね…
中毒性があって癖になりそう。」
そしてカチャカチャとベルトに手を伸ばす。
『!!!!!』
飛鳥の身体に力が入る。
「大丈夫だよ。
優しくするから飛鳥の全部を俺に委ねて。」
無一郎の"俺"という一人称にドキっとする飛鳥。
そして彼の雄が自身の秘部に触れていることに気付く。