第10章 赤いキク(時透無一郎)*
「僕は1年も待った。
でも飛鳥は向き合うことはなかった。
男の家に遊び行ったりするくせに…
だからもうこれ以上待たないよ。
無理矢理にでも僕のモノにする。」
そう言って無一郎は飛鳥に口づけをする。
『んうっ……!?』
突然のことに驚く飛鳥。
無一郎の舌が飛鳥の唇を舐める。
唇を閉じてる飛鳥だったが無理矢理こじ開けられ、無一郎の舌が飛鳥の口内を動き回る。
最初は拒否していたものの媚薬が効いているせいか、次第に受け入れるようになった。
「…ふふ、すっごい蕩けた顔してるよ。
嫌がってたのに受け入れちゃって。
もしかして望んでたの?」
『ち、ちがうっ……!
時透くんがっ…悪い…でしょっ…!』
はあはあと呼吸が安定しない飛鳥。
そんな彼女の姿を見て笑う無一郎。