第10章 赤いキク(時透無一郎)*
「まだ玄弥帰ってきてねェけど、とりあえずあがって待ってろ」
『あの…なんで誘ってくれたんですか…?』
「…お前、痩せすぎだァ。
ちゃんと飯食ってるのか?」
『へ?』
思いがけない実弥の言葉にキョトンとする飛鳥。
「あァ?お前もしかして無自覚か?」
『いや…最近体力は落ちてるなぁと思ってはいたんですが…』
「鬼殺隊の頃より明らかに痩せてってるだろォ…」
呆れた顔の実弥。
『最近考え事が多くて…食べずに1日終わってしまうこともあるんです…』
「今のままだと、今度は人間の男に襲われるぞォ。
飯くらいちゃんと食え。
俺は玄弥んとこ行ってくるから適当に部屋で休んでろ」
『ありがとうございます…』
実弥は玄弥のところへ向かった。
『お邪魔します、、、』
とりあえず飛鳥は不死川邸へあがった。