第8章 キレイナモノ(時透無一郎)*
「あとはもう大丈夫そうです!
不死川さんが見つけてくれて良かったです…
きっとその状況だと鬼に殺されるか
衰弱死するかのどちらかだったかと…
飛鳥さん、気をつけてくださいね」
『はい、すみませんでした…』
「…飛鳥さん、
いくつか質問してもいいですか?」
『?はい!なんでしょうか?』
「飛鳥さんは時透くんと
お付き合いしてますか?」
『!?いえ、してないです!
無一郎さんにはお世話になってますが
決してそんな恋仲なんて…!』
「では、飛鳥さんは時透くんのこと
好きですか?」
『す…好き…というのは、
一体どういう……』
「もちろん恋愛としてです。」
『…私、彼より5つも歳上ですよ?
相手にされる訳ないですよ!』
「飛鳥さんはどうなんですか?
彼のことどう想ってるんですか?」
『…お、弟みたいな感じですかね…』
「弟…ですか…
…飛鳥さん、彼も男です。
一つ屋根の下に年頃の男女がいるんです。
仲が良いのはいいことですが、
適度な距離感を保ってくださいね。
もう一度言いますが、
年下だろうと彼も健全な男です。
気をつけてくださいね。」
『はい……』
「飛鳥。大丈夫?」