第8章 キレイナモノ(時透無一郎)*
ゴロゴロゴロ…
ザアアアア………
『もー最悪っ!
こんなに降ってくるなんて…
今日止めておけばよかった…』
飛鳥はブツブツ言いながら屋敷へと急いだ。
『きゃあああああああ!!!』
飛鳥は足を滑らせてしまい林の中に落ちてしまった。
『…いったたたた…
また足やっちゃったなぁ…
どうしよう…こんなところで…』
雨が降っているため周りはどんどん暗くなってきている。
だが、足を痛めてしまい登ることもできない。
『…今鬼が出てきたら…
私絶対に殺される、、、』
こんな何もないところ、しかもこんな大雨の日なんて誰もいるはずがない。
飛鳥は絶望的だった。
『とりあえず…濡れないところに
移動しなきゃ、、、』
飛鳥は地面を這って雨宿りできるところまで進んだ。