第7章 きっかけ(冨岡義勇)
これでいい…と自分に言い聞かせる飛鳥。
少しの間だったが好きな人と幸せな時間を過ごすことができた。
飛鳥は心の中で義勇に感謝するのであった。
そしてそのまま瞼を閉じるのだったー…
数時間後ー…
飛鳥は目を覚ます。外はもう薄暗くなっていた。
『…寝過ごしちゃった、、、』
「起きたか?」
『………、!?!?
ぎっ…義勇さんっ……?!
なんでっ、、、!』
ベッドから起き上がると義勇が床に座っていた。
そしてゆっくり飛鳥に近づく。
「飛鳥のお母さんに、
飛鳥の彼氏ですって言ったら
家にあげてくれた。」
『ちょっ…!何適当なこと
言ってるんですかっ!!』
「嫌だったか?」
『…そりゃ勝手に部屋に入られて
寝顔まで見られたなんて…
恥ずかしいですよ…
ましてや付き合ってなんかないのに
そんな嘘まで、、、』
「じゃあ飛鳥はなんで
あんなこと言ったんだ?
俺は全然納得していない。」
『…そんなの、義勇さんが
一番よく分かっているはずです。』
「…どういうことだ?」