第7章 きっかけ(冨岡義勇)
「昨日のデートはどうだった??」
『梅…!デートじゃないよ!
ごはん連れて行ってくれただけだよ。』
「それをデートって言うんだよ〜!
ねぇ飛鳥。
義勇さんのこと好きでしょ?」
『義勇さんは錆兎のお兄さんで…
ただそれだけだよ!』
「…素直にならないと
誰かに取られちゃうよ!
少なくとも義勇さんは飛鳥のこと
ちゃんと考えてると思うよ…!」
『義勇さんは、私のこと
錆兎の友達としか思ってないよ!
それに、錆兎のことずっと好きだったこと
知ってる訳だし…
梅が思ってることは絶対ないから!』
「でも飛鳥……!」
『ごめん!今急いでるからっ』
飛鳥は梅のことを避けるようにその場を離れた。