第6章 傷口に砂糖を(伊黒小芭内)*
『んっんっんんぅ…んぁ…ふっ…』
先程のキスとは違い、長い。
飛鳥は苦しくなり口を開ける。
それを待っていたかのように小芭内の舌が入ってくる。
『んぁっ?んっふぁっんんん…ぁあ…』
くちゅくちゅといやらしい音が室内に響く。
飛鳥は必死で小芭内の舌に自分の舌を絡ませる。
その姿が愛おしい…
小芭内は今すぐ飛鳥をめちゃくちゃにしたい気持ちと同時にもっと焦らして苛めたい…そんな想いが芽生えた。
唇を離すと先ほどの強気な飛鳥の姿はなく…
涙目で呼吸を乱した色っぽい表情の彼女がいた。
「ーーーっ、、、」
小芭内は息を飲んだ。
『…も…やめてください…』
飛鳥は余裕が全然ない。
『私…これ以上はもう……』
「俺も男だ。
ここまでしてこんな顔のお前みて
やめられる訳がないだろ…」
そう言い、小芭内は飛鳥の手を自分の下半身に持っていく。
『っ……!!』
飛鳥の顔は更に真っ赤に。
「…これをどうにかできるのは
お前しかいない。
なるべく優しくする…
悪いが、俺も限界だ。」