第6章 傷口に砂糖を(伊黒小芭内)*
ーそれから数ヶ月後ー
「今日部活ないから一緒に帰るか?」
小芭内からそう連絡がきて気分ルンルンの飛鳥。
「飛鳥今日凄く嬉しそうだね。
何かあったの?」
『今日部活ないから伊黒先輩が
一緒に帰ろうって…
久しぶりだから凄く嬉しいの!』
「良かったねー!
飛鳥の幸せそうな顔見ると
私も幸せな気分になるー…」
「分かる!飛鳥ほんといい顔して
笑うもんな〜、、、」
『なに、2人とも!!
私はカナヲと炭治郎が仲良しなのも
すごく幸せだよ〜!』
そう笑いながら話す3人。
〜放課後〜
「じゃあね飛鳥!
先輩とのデート楽しんで♩」
『ありがとうカナヲ!また明日ね!』
(伊黒先輩どこかな…靴箱で待ってよーっと)
数分後男女2人組が近付いてくる。
緑とピンクの三つ編みヘア…
(甘露寺さんだ…うわぁ、やっぱり
凄く可愛い、、、)
3年の甘露寺蜜璃だ。
そしてその隣りにいるのは…
(…え、伊黒…先輩…?)
飛鳥の恋人の小芭内だった。
(…私、伊黒先輩のあんな顔
見たことない、、、)
蜜璃と一緒にいる小芭内は楽しそうに笑ってた。
それはまだ飛鳥も見たことがない顔だった。
(先輩…本当は甘露寺さんが好きなの…?)
気付けば飛鳥はその場から離れて1人とぼとぼと歩いていた。
暫くして小芭内から電話があるも無視した。