第6章 傷口に砂糖を(伊黒小芭内)*
「へぇ、伊黒先輩がねぇ…
なんだかんだ言って飛鳥のこと
大好きなんだね〜」
そう言ってニヤニヤするカナヲ。
『そんなことないよ!
だって好きって言われてないし…』
「言葉だけじゃないと思うけどな…」
『あ、カナヲ!炭治郎来たよ!』
手を振りながら炭治郎が近づいてくる。
『じゃあ私はここで!また明日ね!』
「伊黒先輩はちゃんと飛鳥のことが
好きだからね!仲良くやんなよっ!」
『ありがとう!』
「…飛鳥から悲しい匂いがする。
何かあったの?」
「…恋愛は悩みが付き物だからね…」
飛鳥の背中を見つめる二人。