第5章 雨のち晴れ(時透無一郎)
「お前…どうしたんだよ…」
『無一郎…私ッ…無一郎が好きなの』
「…え…」
『物心がついた頃から…
多分小学生くらいからずっと
好きだったの…
2年前告白してくれたとき
凄く嬉しかった…
でも…私は無一郎より身長が高くて
可愛くもない。
無一郎の隣には可愛くて華奢な子が
いるべきだって思ったの…
だから断ったの。
それから話しもしなくなって
すぐ諦められるって思ったんだけど
全然駄目で…
無一郎はどんどんかっこよくなって
女の子にもどんどんモテて…
私にとって遠い存在になっちゃった。
何度も諦めようとしたんだよ?
でもできなかった。
それどころか気持ちはどんどん
募るばかり、、、』