第45章 Mr.0
「なお、これ以後は電波での連絡は一切ない。海軍どもに傍受されるかもしれねェからな」
あとはMr.13の届ける指令書に従え、と続く言葉に顔を上げる。
そこにはゴーグルを掛けた鳥とサングラスを掛けた妙な動物。
バロックワークスの始末屋だと気付いた水琴はさぁ、と蒼褪める。
「サ、サンジ……」
つんつんと隣をつつく。それにサンジも気付いた。
「おい、どうした……」
「い、いえ、なんでも……」
じゃきん、と目の前でMr.13の獲物が光る。
「うぉっと?!」
突進してきたMr.13から水琴を抱えサンジは横へ跳んだ。
「なんだ、あいつら…!」
「クロコダイルが言ってたMr.13…!」
「黙らせねェとやべェな…」
バラララ!と鳥が機関銃を撃ちつける。
それが止んだ時、サンジが家具の隙間から飛び出した。
「お前ら…黙れ!」
一瞬の間に二匹をノしてしまう。
「おい、応答しろMr.3」
静かになった始末屋を一瞥し、サンジは急いで受話器を取る。
「あぁ、すいませんMr.0。ちょいと麦わらの野郎が…」
「何…?お前、さっき任務は完了したと言わなかったか?」