第20章 赤髪
___シャンクスが去った甲板で。
「水琴!大丈夫か?!」
「消毒、消毒!」
「い、いや皆さん落ち着いて…」
何故かされた当事者よりも周囲が慌てていて困惑する水琴。
にじり寄り頬を擦ろうとするクルーから距離を取る。
「別にこんなの、犬に舐められたようなもんだし…」
「お前はもうちょっと危機感を持てよい?!」
「えー。そんなこと言ったって、向こうだって本気じゃ…」
「男は狼なの!油断しちゃだめだって!エースもなんか…
って燃えてる?!」
ぎゃー!誰か水ーー!!
ばしゃーーん!!!!
メラメラと燃えていたエースに水がぶっかけられる。
赤髪が残した特大の爆弾によって、しばし甲板は混乱が収まらなかった。