第4章 大魔お..法使いナタリン☆
ぶるぅっ、とまた身震いした。
立ってた時と見える範囲が違って、視線の先に蝋燭がないもんだから、ぼやあっ‥としか城の内装が見えなくなり、もう別の、知らないとこに私一人で来たみたい。
歯ガチガチガチガチガチガチ、蝋燭の周りにしかほぼ何があるのか見えなくて、そしてこの城まだ来たばかりだし方向ドドドドドド音痴だしほんとに迷子みたい、と、改めて、色々誤魔化してたけど…っ
ーーめ、若干お目めが暗闇に慣れてきたけど…なんかっ!!それそれほれもっ…
なんかあみえそっ‥DE怖っいやコワクナイコワクナイコワクナイ怖、くない…っっ
不意に背後から気配を感じ、お尻を壁際まで引きずった。ーー床の冷たさが肌に伝染されたのさえ、私を恐怖させた。
「っ」
気付かず、肩に極限まで力を入らせていた。でも、何も起こらない。というか急がなくちゃ!!と恐怖の塊になっている私の前に、理性の私が躍り出ようとする。
ーーっそっ‥そそそそういえばっ!!箱の上にあの人乗って…っっていうかあ!スペルにヒントあるんぢゃ!?????っ‥ほ、ほわほわ…い…と……っって分からんん!!!!!こっこれはあおあ後で考えっ…ハコ・in・ザ・human‥??
あヤッタやったhumanのすぺ分かっっ‥っいや‥っマンっ!?ハコ・in・ザ・man‥ってなんかおかしっっ…ハコ・オン・the・マンっい…っハコ・うえ・za、manっ‥って‥ちち違ううううううう!!!っっナニが違うかもうおわからんっ…KE・DO!!!!!っ……ッが上うえうえっ‥てナンていうっKE!?っ
‥ってコレさっきやったジャンあ・ほ!!!私っ…っっ!!!!!!!!!
気付けば、雪山に遭難して宿を見つけられなかった人が、冷蔵庫に閉じ込められたみたいな、限界を超えた気温で、縮込まっているような、そんな姿勢になってい
た。
「っっ‥」
も、‥もう動こう!!やっぱり、座り込むと、色々考えちゃうし、ちょっとは休まった‥かな??????と、上にゆっ‥幽霊が何体もいようと一発でかき消せるような、そんな勢いで立ち上がった。
「え、えぇっとぅ…」
声がひっくり返った。もう、その自分の声さえも勇気を捻る。