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ご指名は?1.5

第4章 大魔お..法使いナタリン☆




「よし!そろそろ行こうか菜太郎」

菜太郎は、ウンともスンとも言わずに、歩き始めた。慌ててついていく隼人。

何か話題を、と、ハッと気付いたことを口にしてみる。

「そういえば、お化け役の人って誰なんだろうね?」

「..くくかおばあさんかが用意したんだろ。でもーー..」

とここで、隼人は菜太郎と無理やり目を合わせる。

「でも?」

山田の不安要素を少しでも無くしたい隼人は、すごい形相。菜太郎は、阿呆だと思ったのか、軽蔑するようにその表情を鼻で笑う。

笑われて隼人はハッと我に返った。

「..ここの屋敷には幽霊がいる。立ち入り禁止の場所があり、そこに入ると男の幽霊がいて、他の幽霊も表に出てくる。だけどこれはあくまでもーー..」

「大変だ」

と、また我を失う隼人。それを面倒臭そうに思う菜太郎。

「早く鈴ちゃん達のところに行かなきゃ。危ない所があるよって!」

話を最後まで聞かずに早歩きし始めた隼人に、ハァ、とため息をつき、一応ついていく菜太郎。


こうして、2組のペアは、時間差で山田達を探しに行ったのだった。



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