第4章 大魔お..法使いナタリン☆
う、ううう腕におっぱ..ゴホン、ぐへっ..ゲホン!!お乳がー!!!大きいから圧がスッゴイ!!幸せ!!!と、私の顔がボンッと赤くなる。
「あと敬語使わないで!みんな同じよ」
ニコッと笑う華夜さんに、惚れてしまいそうになる。それくらい、美しい。
みんな同じーー..。
「そろそろ行ってください、鈴ちゃんも、頑張って!」
隼人さんがちょっと心配そうな顔をしてくれた。菜太郎は、最初ほど険しい顔じゃないけど、やっぱり華夜さんを見ていたーー。
「行ってらっしゃーーい!」
私と華夜さんは一緒に歩き出す。眼球が凝固して蝋燭の光以外見れない私の隣で華夜さんが隼人さんに笑顔で軽く手を振っていた。
「くく、足元には気をつけて。稀にすごい大怪我負うから」
イエーースッッッ!!!とはーい!みたいに両手をピンッと伸ばして元気よく返事をするくくさんに、お母さんみたいな事を忠告する菜太郎。
「Oぅぅッッッ、この暗さグェイトッッッ!!!」
くくさんが【謎な部分で鼻息を荒くして私たちを映してない】フリをしている間(謎な部分でハァハァしてるのはホント!)に、華夜さんと私は第1お化けポイントを最終確認。
「ふ..」
くくがほぼ何も見えない暗闇を長々とリポートしている様子を見て、菜太郎は小さく微笑む。
山田を最後まで見送って第1演技悲鳴を聞いた後、隼人が菜太郎の方を向く。
「ホントにくくのこと好きなんだね~!」
急に話しかけられても、菜太郎は隼人の方を見ることはしなかった。話しかけられた後、緩んだ口元と目元はスッと戻り、すぐにまた眉と目尻がつり上がる。
「関係ないだろ。」
菜太郎の冷たい態度に慣れていたつもりだったが、料理仲間だと思っていた隼人の手は、少し引っ込んだ。
が、隼人は若干下がった眉をグンッと上げ、表情を元通りにし、物腰柔らかに喋り始めた。
「Oぉぅぅうッッッ!!!」
くくさんは、第1お化けに驚いているのではなく、逆に興奮して私と華夜さんを撮り続ける。
「ぎゃわゅぁあああああああああああ゛あ゛あ゛」
1分くらい歩いた先に、髪の長くて白いワンピースで血の涙を流すイカニモな女の人が!!ってのは事前に知ってたけど本当に怖い演技してる暇はないッ!!!