第4章 大魔お..法使いナタリン☆
「スウさんまで..!!」
と、思わず声をあげてしまった。皆さんこっちを振り向く。あ、また、しまった..。
「鈴ちゃん、俺たちは大丈夫だよ」
と隼人さんは、優しく声をかけてくれる。
「あ、あの、大丈夫ですよ!..た、たかがお化け屋敷ですし、皆さんに迷惑をかけさせることなど..」
声が震える。でも、こんな、遊びのことで、迷惑をかけさせたくない..!
「あ.......」
くくさんが何か言おうと口を開いた。その時、スウさんに右手を取られた。
「おろえっ!?」
と思わずまた変な声を出してしまった。カァーッと顔が熱くなる。
「ちょ、ちょっとスウ!?」
隼人さんの声が遠くに聞こえる。だめだ..もう恥ずかしすぎる!
「...手.....震え....て....る....................................」
え..?
自分の両手を見てみると、確かに、震えていた。
「あ..」
「別に、いいんじゃない」
え?
菜太郎が、初めてこっちを見てきた。眉がつり上がっていて、完全に怒っている。
ほら、迷惑かけてる..!
ギュッと目をつぶった瞬間、
「本人は迷惑かかるかかるって言ってるけど、こっ
ちはそれをして死ぬ訳じゃないし、馬鹿馬鹿しい」
ーーえ..?