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ご指名は?1.5

第4章 大魔お..法使いナタリン☆


くくさんとかきぃまりだねッッッ!!!とか言って興奮しだすと思ったのに、華夜さんの腕の中でハアハア興奮してるだけ。

菜太郎も、肝試し?馬鹿馬鹿しい。とか言って部屋に戻りそうな気もするんだけど、今のところ何も否定していない。

と、というか、肝試しやるだけでどうしてーー..、あ、いや、私が肝試し嫌とか言うから、雰囲気悪くなっちゃったんだ!

「むぅぅー、肝試しやった事にはでけない???」

突然、くくさんが唇を尖らせて提案してきた。

え、たしかに嬉しいけど、いいの!?

と、うあ!とくくさんが何かを欲してそうな動きをしたので、華夜さんは放した。放たれたくくさんは、床に置いていたリュックを、焦ってゴソゴソ。

「Oぅぅ~~ッッッ」

額をベチンッと手で叩くという欧米的なリアクション。そんなくくさんの片手にはカメラ。しっかりしたヤツ。

「かわいい孫が肝試しで泣き叫ぶ姿思い出に残してどうするの..!!」

と、私は膝から崩れ落ちた。

「山田ッッ!!」

嗚呼..遠くで葉太郎くんが叫ぶ声がする。と、私は意識が遠のいていたーーその時、

「ところがドッコイッッッ!!!」

くくさんは、フンス!と鼻息を荒くし、ピン!と腕を伸ばし、なんか書いてある紙をドン!と皆の前に提示した。

「え..、なんだ?」

反応に困っていたみんなを代表して、葉太郎くんが最初にその紙をくくさんの手から取る。葉太郎くんに近づく隼人さんに私もついていき、横から覗いた。


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