第4章 大魔お..法使いナタリン☆
くくさんとかきぃまりだねッッッ!!!とか言って興奮しだすと思ったのに、華夜さんの腕の中でハアハア興奮してるだけ。
菜太郎も、肝試し?馬鹿馬鹿しい。とか言って部屋に戻りそうな気もするんだけど、今のところ何も否定していない。
と、というか、肝試しやるだけでどうしてーー..、あ、いや、私が肝試し嫌とか言うから、雰囲気悪くなっちゃったんだ!
「むぅぅー、肝試しやった事にはでけない???」
突然、くくさんが唇を尖らせて提案してきた。
え、たしかに嬉しいけど、いいの!?
と、うあ!とくくさんが何かを欲してそうな動きをしたので、華夜さんは放した。放たれたくくさんは、床に置いていたリュックを、焦ってゴソゴソ。
「Oぅぅ~~ッッッ」
額をベチンッと手で叩くという欧米的なリアクション。そんなくくさんの片手にはカメラ。しっかりしたヤツ。
「かわいい孫が肝試しで泣き叫ぶ姿思い出に残してどうするの..!!」
と、私は膝から崩れ落ちた。
「山田ッッ!!」
嗚呼..遠くで葉太郎くんが叫ぶ声がする。と、私は意識が遠のいていたーーその時、
「ところがドッコイッッッ!!!」
くくさんは、フンス!と鼻息を荒くし、ピン!と腕を伸ばし、なんか書いてある紙をドン!と皆の前に提示した。
「え..、なんだ?」
反応に困っていたみんなを代表して、葉太郎くんが最初にその紙をくくさんの手から取る。葉太郎くんに近づく隼人さんに私もついていき、横から覗いた。