第4章 大魔お..法使いナタリン☆
「え!?」
菜太郎を見たけど、腕を組んだまま無反応だったのでくくさんに話しかけた。
「おばあちゃんがですか!?」
くくさんがわー!と抱きつこうとしてきたのを華夜さんが笑顔で羽交い締め、す、素早い...!!
「あ、ありがとうございます..!」
「いえす」
そうなんだよ..というようにこくっと頷いた。思わず頭を抱えてしまった。
「鈴ちゃん...」
隼人さんが力無く私の名前を呼んだ。
ええええ!?おばあちゃん私がお化け屋敷とか雷とかそういう系全部合わせて怖いの知っててそういう...?というかお達しって!権力者かあぬたは!
さっきの感謝の言葉、前言撤回す。
「それってどうしても、いや、おばあちゃんに頼み込んだとしても無理ですやん...肝試し、大丈夫です!」
と、私は立ち上がった。こぶしを突き上げる!
「...ごめんね鈴ちゃん.......」
と、隼人さんは眉毛を八の字にして小さく微笑んだ。そ、そんな顔されたら尚更行くしかない!!
..て、あれ?
場の空気がちょっとおかしい。