第4章 大魔お..法使いナタリン☆
倒れそうになった私の肩を、スウさんが支えてくれた。
「あっ..」
お礼を言おうと振り返ると、思ったより近くにスウさんの顔があったもんでーー..
「うっわああっ!あっ、いや、ごめんなさい!!」
と、私はすぐにスウさんの手から離れて、ペコペコ頭を下げる。
「大丈夫かッッ!?」
と、葉太郎くんが心配してくれると、華夜さんもあらあら!と私のもとに近付いてきてくれた。
「貧血とか?」
と、華夜さんが私を椅子に座らせた。華夜さんは自分は椅子に座らずに、床に膝をつく。
「すみません、違うんです、ちょっと、怖いのがニガテでーー..」
と、私はカタカタと小さく震えていた。そしてテーブルに伏せる。情けない..でも、き、肝試し以外のにして欲しい!!
「Oぉう...jk震えてる...」
と、くくさんが私の頭を撫でた。いつも強引に触ってこようとするクセに、その撫で方は優しすぎる。驚いて、逆に固まってしまった。
「くく、肝試し以外のでいいでしょ?」
と、頭上からバキボキと恐ろしい音が降ってきた。い、いや脅すくらいだったら肝試しでもーー!
「あの人からのお達しだろ」
と、1人クールに菜太郎。
「いえす」
くくさんの影が動いたから、コクッと頷いたらしい。
「え、ええっ!?」
隼人さんと私は見事ハモった。