第4章 大魔お..法使いナタリン☆
くくさんはくくさんだな..。
「ちょっ、いきなりそんな事言っちゃ失礼だろ!菜太郎もぼーっとしてないでくくに言えッッ!!」
菜太郎は完全に華夜さんの方を向いていた。だけど、それを感じさせないくらいに早く葉太郎くんの言葉に反応したのに気付いた。
いや、ホントに一瞬だけ見えたけど、いつのにも増して険しい顔してたな!やっぱり2人はーーー
「五月蝿い。黙っていろ」
その声には余裕が全然無かった。くくさんは華夜さんの体を触ろうとしてOぉううッッッ!!!と笑顔でぶたれていた。
「葉太郎叱ってるところごめんだけど、鈴ちゃんのおばあさんからのお達しなんだ」
と、隼人さんは立って、葉太郎くんに申し訳なさそうに言った。葉太郎くんがガミガミしていた手の動きを止めた。
ええ!?おばぁちゃん皆でレッツレクリエーション系好きだな!ありがとうございますッ
「えっ、あそうなのか、菜太郎すま..」
と、葉太郎くんの謝罪も聞かずに、ふーっ...と菜太郎は小さく深呼吸していた。でも葉太郎くんはそれに気付かなかったようで、
「ん?聞いてんのか」
「..怒ると本当に何も見えなくなるな、馬鹿丸出し」
なんだとォォォ!!?と双子ゲンカ勃発。ああ..1日何回ケンカするんだろこの2人..。目の保養。
「あ、あの、遊ぶって何をすればいいんですか?」
と、何となく私も立って、隼人さんに話しかけた。そしたら、隼人さんが嬉しそうにニコッと笑って、
「うーん..でもあまり決まってないんだよね。鈴ちゃんが決めてい..」
と、そこで、くくさんがズササーッと私たちの間に手刀で割り込んできた。
「きぃもだめしよッッッ!!!」
ヒェッッ!?
「肝試し?夏とかじゃあるまいしなんで?鈴ちゃん怖いのとか大丈..」
「うっ..」
肝試しなんて、ーーー..!!
「山田ッッ!!」
「鈴ちゃんっ!」
トサッ..
「...大丈...夫..............................................?」