第4章 大魔お..法使いナタリン☆
「さすが葉太郎女性に優しいね!俺もそう思うよ」
は、はははは隼人さんまで..!??
私のマヌケな顔を見て、隼人さんはこぶしを作って口をおさえた。
「あははっ!どうしたの?」
え、え笑顔が眩しすぎて目が痛い!
「ええ..あ、あの..」
葉太郎くんがガタッと立ち上がった。
「お前も女の人には優しいんだな~!」
え、葉太郎くん、笑ってるけど、なんか、後ろに炎が見える..!?
「葉太郎ほどじゃないよ!」
隼人さんが笑いながらビシッと言い放った。
は、隼人さんの背後に黒ずんだオーラが..!!2人とも笑ってるのに目からバチバチ音がするような..。
「え、あの、お二人ともー..?」
と、空気が悪くなったのでおずおずと2人を見上げると、
「あはははっ!にゃるほどー...♪」
華夜さんが、手にあごを乗せてテーブルに肘をつけた。その表情は、エサを見つけた美しき猫..!!
「え、なにがですか?」
と、ふいに華夜さんが立ち上がり、モデル歩きのような美しい歩き方で、私の椅子の後ろにきた。
「華夜さん?」
と、隣の隼人さんが華夜さんの方に振り返った。
その時、華夜さんは私に顔を近づけた。
「!」
「くくくんだけじゃないようね、貴女を守る相手。」
耳に、華夜さんの吐息がかかる。
「えっ!??」
私が華夜さんの方に顔を向けると、華夜さんは美しい歯並びを見せて、笑っていた。手触りが良さそうな、ツヤツヤしている髪を耳にかけて。
「ええぇ..!??」
あはははっ、若い~っ!と何やら興奮して自分の椅子に戻っていった。どういう事!?!?
「...一体何を話していたんですか?」
隼人さんはそう言う割に、その声はサラサラとしていた。葉太郎くんは、何を話してたんだ?とクエスチョンマークが頭の上に乗っかっている。
「本当に羨ましいなぁ...」
華夜さんが何かをボソッと呟いた瞬間、ドタドタドタ!!!
「!?」
音がした方を振り向くと、やはりくくさんがいた。
「くく、大丈夫なの?」
誰かがそれを言う前に、今までずっと黙っていた菜太郎が口を開いた。華夜さんはまだ笑ったまま。
「うううんッッッ!!!ねェー!!!それより遊ぼー!!!おぅおぅお」
とただてさえテンション高いのに、今はもっと高めっぽいくくさんが華夜さんに近づく。