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ご指名は?1.5

第4章 大魔お..法使いナタリン☆



「さすが葉太郎女性に優しいね!俺もそう思うよ」

は、はははは隼人さんまで..!??

私のマヌケな顔を見て、隼人さんはこぶしを作って口をおさえた。

「あははっ!どうしたの?」

え、え笑顔が眩しすぎて目が痛い!

「ええ..あ、あの..」

葉太郎くんがガタッと立ち上がった。

「お前も女の人には優しいんだな~!」

え、葉太郎くん、笑ってるけど、なんか、後ろに炎が見える..!?

「葉太郎ほどじゃないよ!」

隼人さんが笑いながらビシッと言い放った。

は、隼人さんの背後に黒ずんだオーラが..!!2人とも笑ってるのに目からバチバチ音がするような..。

「え、あの、お二人ともー..?」

と、空気が悪くなったのでおずおずと2人を見上げると、

「あはははっ!にゃるほどー...♪」

華夜さんが、手にあごを乗せてテーブルに肘をつけた。その表情は、エサを見つけた美しき猫..!!

「え、なにがですか?」

と、ふいに華夜さんが立ち上がり、モデル歩きのような美しい歩き方で、私の椅子の後ろにきた。

「華夜さん?」

と、隣の隼人さんが華夜さんの方に振り返った。

その時、華夜さんは私に顔を近づけた。

「!」

「くくくんだけじゃないようね、貴女を守る相手。」

耳に、華夜さんの吐息がかかる。

「えっ!??」

私が華夜さんの方に顔を向けると、華夜さんは美しい歯並びを見せて、笑っていた。手触りが良さそうな、ツヤツヤしている髪を耳にかけて。

「ええぇ..!??」

あはははっ、若い~っ!と何やら興奮して自分の椅子に戻っていった。どういう事!?!?

「...一体何を話していたんですか?」

隼人さんはそう言う割に、その声はサラサラとしていた。葉太郎くんは、何を話してたんだ?とクエスチョンマークが頭の上に乗っかっている。

「本当に羨ましいなぁ...」

華夜さんが何かをボソッと呟いた瞬間、ドタドタドタ!!!

「!?」

音がした方を振り向くと、やはりくくさんがいた。

「くく、大丈夫なの?」

誰かがそれを言う前に、今までずっと黙っていた菜太郎が口を開いた。華夜さんはまだ笑ったまま。

「うううんッッッ!!!ねェー!!!それより遊ぼー!!!おぅおぅお」

とただてさえテンション高いのに、今はもっと高めっぽいくくさんが華夜さんに近づく。


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