第4章 大魔お..法使いナタリン☆
「うーん...鈴ちゃんのお部屋とか...いいかな?」
華夜さんが私の目を見てきた。
「!勿論ですよ!1人だとちょっと..夜とか怖いですし」
今まで男の人ばっかだったからちょっとした距離があったけど、女の人が側にいると色々心強い。
「鈴ちゃんが良ければ、それで良いけど..たしかに、くくとか来たら華夜さんに守ってもらえますしね!」
パアッと隼人さんが手を叩いた。ちょっとゾッとする..
「くくくんとやらは鈴ちゃんが好きなのね!任せなさーい」
と、華夜さんはあっけらかんと笑った。..んんええ?
「いや、あの、華夜さんみたいなすごくきれいな女の人の方がくくさんに狙われて危ないんじゃ..」
と、私は立ち上がった華夜さんを見上げる。
「あ......」
隼人さんがそう口からもらした。
(そっか、鈴ちゃんだけしか見えてなかったけど、たしかにこの人は美人だから、たしかにひょっとしたら危ないかも.....)
隼人さんがちょっと口を開いて固まってる。えっ、どうしたんだろ?
(まぁ、鈴ちゃんじゃなくて標的がこの人に移るんならいいかっ!)
※隼人は好きな人の事となったら途端にドライ。
「あんなに強いし...」
「えっ?」
何か呟いたと思ったら、隼人さんがハッと我に返ったようでブンブン両手を振り始めた。
「何でもないよっ!」
と、ここで、葉太郎くんが机をバンッと叩いて立ち上がる。
「いや、山田女の人として魅力的だから2人とも危ないんじゃっ..!!」
えっ!??!
葉太郎くんは、すぐ自分の口に手を当てて、静かに座った。顔が、みるみるうちに赤くなっていく。
えっ、葉太郎くん..!??
「あらあら」
華夜さんがにやにや。