第4章 大魔お..法使いナタリン☆
「改めまして、華夜です♪よろしくね」
華夜さんはニコッと笑って手を振った。
「...スウ.....で..す....................」
華夜さんの隣に座ったスウさんは無表情で頭を下げた。
スウさんが起きてきたついでに、皆(うち一人は負傷して菜太郎がベッドに連れて行った)椅子に座って集まっていた。
というか、
スウさんだけじゃないけど、こんなお胸が大き..スタイル抜群な美人さんの前でどうして平然と..?やっぱり慣れてるのかもなぁ。
「というか女の子もいてくれて良かったわー!仲良くしたい!」
と、向かい合わせの華夜さんが私の方へ腕を伸ばした。!
「え、ええ!?そんなぁ!私の方が仲良くしたいですよ」
と、若干血迷って華夜さんの手をガシッ!そして、潤ったお肌にハッとした。
「あっ!すすみませ..」
やばい!完全に変な子だと思われた!と、慌てて手を引っ込めようとした。だけど、華夜さんは手を離さなかった。
「えっ..」
華夜さんが控えめに口元を緩ませた。隣の隼人さんは、私のことを自分の子どものように見ていた。
「あたし、あんまり女の子の友達がいなくてねー、近づいてきたとしてもなんか....カーストのトップに入れると思って来る子が多いの」
普通にこれを聞いたら、イヤミというか、自慢に聞こえる人は少なくないだろうけど、それを感じさせないくらい、その声は乾いていた。
シビア、だな..
きれいな人には、きれいな人しか分からない辛さがあるんだろうな..。華夜さんの瞳が、それを物語っていた。
「初めてなの!あなたみたいに、ストレートに、仲良くしたいって言ってくれる子」
ぎゅーっと、華夜さんに頭を抱きしめられた。
私が、仲良くしたいと思ったのは、美人だったから、という気持ちが1ミリも入ってない!と言い切れないのに..。
「はい..」
だけど、とても嬉しい。
葉太郎くんも、にしし、と笑っている。
「あの、ところで部屋はどこがいいですか?」
少ししてから、隼人さんが手を上げた。