第4章 大魔お..法使いナタリン☆
えええ遠慮してコレ!?くくさんもう震えることしか出来なくなってるけど..!?そして何より隼人さんが喜んでるのがコワイ..。
「でしたら、もっと遠慮して頂けませんか?」
遠慮したんですかッッ!?と言いたげな葉太郎くんを遮り、菜太郎は華夜さんの瞳をじっと見つめる。
「まぁ...どうして?」
華夜さんはひどく驚いたよう。口に手を当てた。なんか、映画を観ているみたい..。
「殴る、蹴るなどはして頂いて構いませんが、...友達が動かなくなってしまうのはちょっと...」
と、菜太郎はまた天使の顔でしょぼんとしてみせた。
「...分かった。怖がらせてごめんなさい」
と、華夜さんは私の頭をポンポンと撫でた。..!!
なっ、..なんだろう..?
この手に触れられている間、とても守られているみたいに感じる..。綺麗な女の人なのに、女の人..じゃないみたい。
美しさの中に優しさがある華夜さんの表情に、ーーこの人は、女の人なのに..、ドキッとしてしまった。
「い、いや大丈夫です..!」
ままままマズイ!!ーーいや、美し過ぎると、同じ性別でもドキドキしちゃうんだな..。