第4章 大魔お..法使いナタリン☆
「どうぞ入ってください!みんな呼んでこないとなー」
と隼人さんがドアに向かってきたので、
「あっ、あの、山田鈴です!」
と、ドアを開け、私は自己紹介した。
シーンとする部屋。あ、やばい、か、空回ったあ。
「ははははっ!びっくりしちゃったわ。アナタの顔をよく見せて?」
と、こちらに向かってくるきれいな人、華夜さんまで私も近付く。
「華夜さんは鈴ちゃんのおばあさんがここに来るように言ってきたんだ。女の子1人だけじゃ危ないからって」
特に...というように隼人さんはその人物へ目をやる。
「ウェルカムウェルカムウェルカムウェルカムウ」
くくさんいつも以上に凄まじい動きだ!まあ、そりゃあ女の私でもドキッとする位の美女だもんなあ..。
「はは、歓迎ありがとう!あたしが守るからね!」
あっけらかんとくくさんを笑い飛ばし、華夜さんは近づいて来るくくさんを蹴り飛ばした。
ああお足が長くてお美しゅう。おおお胸がんぎょい揺れてます..!!しししかもは露出激しくて鼻血出そうれす!
「はいぃ..!!」
はああ、なんだろうこの人、笑顔がちっとも嘘らしくない。なんとなく直感で分かる、良い人なんだろうな..。
と、思わず私は胸の前で手を組んでしまった。
「俺は佐藤葉太郎です、宜しくお願いしますッッ!!」
と言って葉太郎くんはビシッと頭を下げた。す、すごい礼儀正しい!
すると、華夜さんは葉太郎くんをぎゅっ。
「!!ちょ...ッッ」
ああ!!おおお胸が葉太郎くんの顔にモローー!!!
「ルァッキーすけべッッッ!!!」
と何故かくくさんは興奮して周りを駆け回り、葉太郎くんはジタバタし始める。なんか私もタコみたいになってきた。
「よろしくね~」
そしてニコッと華夜さん、美人なお姉さんは妖艶とはこの事や..!な雰囲気で葉太郎くんに笑いかける。
「ッッ!!は、はぃ.......」
葉太郎くんは真っ赤のままソファに倒れてしまった。ッアー、完全にノックアウトだーー!
「そこの君は?」