第4章 大魔お..法使いナタリン☆
バチバチバチッッッッッッ!!
「えええ!!?」
突然、菜太郎の体が感電した。菜太郎の周りに、バ
チバチと白い電気が広がっている。
「ちょ、ちょちょ大丈夫!?」
とどうしたらいいか分からず菜太郎をガクガク揺さぶってしまう。
「大ジョブ!!!」
振り返るとくくさんが親指を突き上げていた。
「いや大丈夫じゃないでしょこーーー」
ハッとした。
電気は、菜太郎の手から出ている事に気付いた。
「え..」
その瞬間、シュッ...と電気は収まった。
菜太郎の手の中に。
それを見た時、ドサッ..と私は腰を抜かした。
な、なんな..っこれ..!???
「誤魔化せないな、もう......」
ふいに、くくさんは菜太郎の隣にぬいぐるみを置いた。
ちょっと待てちょっと待てちょっと待って!!!
「どういう..こと..??!?」
私は声をなんとか絞り出した。まだ衝撃は体の中に残っている。
「......僕は、」
日常は、
「少し.....」
どこで、例えどんな状況であっても、
「魔法が使える.......」
いつ激変するか分からない。
「..は?」
一瞬、正直こいつが頭おかしくなったのかと思った。
だけどくくさんの方を向くと、いつになく静かだし、ドッキリカメラ1つも無いし、..
というか菜太郎のバレちまったか俺の力感ハンパないし、というかこいつさっき手から電気放流したし。
1つだけ分かること、この雰囲気は、マジーーーー
「え、ええええええええええええええええええええ
と、私ははいはいして菜太郎にめっちゃ近付き、菜太郎の手をバッと取ってまじまじと見つめた。そしたら手を乱暴に離された。当然。
「はいはいーッッッ!!!」
ケラケラと笑うくくさん。私の腰らへんに抱きついてたけど気付かなかった。
「ちょっと黙ってえ!ええ!?だ、だってそういうの今まで感じさせなかったジャンねえ!?!」
自分でも驚く程に驚いていた。いや、目の前でいきなりマホーとやらを見せつけられたら誰でもこうなるって!超能力とかだったらまだ分かるかもしんないけど、いやそれでもめっちゃ驚きますけどォ魔法って!どこぞの魔法少女ナタリンさんですかおめぇさんは!