第4章 大魔お..法使いナタリン☆
ズサアッ!!
私はくくさんを自分の部屋に押し込んだ。
「ふがふがふごふーーー」
必然的に私がくくさんに馬乗りしてしまった。でも気にしてる場合じゃない。
「気のせいかな....」
ホッとした。
やがて、隼人さんの足音が聞こえなくなったので、くくさんの口から手を離す。
「もっともぉっとーーーッッッ!!!」
と、私は立ち上がり、くくさんから離れた。い、いや変な体勢になったもんだ..。普通逆だよね。
「ちょちょっと待ってください、どうしてまた私の部屋に近付いたんですか?」
気まぐれ?変態?
「あ、そうだ!!」
とくくさんは倒れた状態から起き上がり、座った。
「あとちょっとでボクのキュートボーイがくるよッッッ!!!」
え?菜太郎もここに?と思ったら、影が。
「っはぁ...、隼人どっか行ったか...」
噂をすれば菜太郎だ、ゼェゼェ息が荒い。
「いや、あんたは寝てなって!」
と思わず肩を掴んでしまった。それ程苦しそう。
「熱うつったのかな..」
と私は菜太郎の顔をよく見た。赤くはない。
「ちょっ..離..せっ...........!」
と、ドンッと菜太郎に押された。
「..で、何しにきたの?」
と私はジトーっと2人を見る。いや、菜太郎だけを。
「さっきの、...マジックしてた事、誰にも言うな」
え?
満身創痍で伝えたいのそれ?
「菜太郎く~んそれは大丈夫だよ~?だから早く寝て!!」
と、近くにあったソファに今度は私が菜太郎を押した。
「やめっ...うっ...........!!」