第2章 源氏名を決めようの会
ああもう、朝から本当に五月蝿い..。くく、僕の
部屋に戻るよ。」
少し怒っている菜太郎は、そのフワフワな睫毛と
リアル天使のような顔立ちを歪めて、睫毛をナイフ
の先端のように尖らせた。
「ちぇぇぇッッッjkまたネッッッ!」
くくさんと菜太郎が私の部屋から出て行った。
「.....」
葉太郎くんと隼人さんがん..?何か忘れてないか?
みたいな雰囲気の無言。え?な..
と、次の瞬間には2人の姿は残像しか残ってなくて、
「この前の続きってどういう事だ.....?くく」
「おいくくッッまた彼女に手を出したのかッッ!?
って隼人ゆっくりと椅子を持ち上げるのはやっ、
ヤメロォ!!」
えっ、えっと..隼人さんの声の変貌ぶりに私は恐怖
をも感じ、布団から音を立てないようにそっと出
た。
「そっ、それにしてもイイアサだなー」
私の部屋のドアの向こうで、葉太郎くんの叫び声と
ヤバイ単語とクールだけどドスの効いたお声とくく
さんの呑気で陽気な声が聞こえてくる。
城のような内装の自分の部屋を見て、1つ思った。
どうして私、こんな、テレビにいる話題のイケメン
俳優とかが霞むくらいの美男子達と半同居してるん
だっけ??