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ご指名は?1.5

第2章 源氏名を決めようの会



「...大.....丈夫..........?怪我....し..て.....な...い.....?」

こっ、この声はーー、チラッと布団から顔を伺う。

驚く程無表情。切れ長のその瞳は、人形の目のよう

に生気がなく、でも何もかも見透かし、全部知られ

ているのではないかと錯覚に陥るーー神秘的な美し

さを持っている。スウさんだ。

「オッオイッッ!!だからくっ付こうとすんな!」

2人の男の子はわちゃわちゃしている。何かを止めよ

うとしてくれている男の子は、目が大きく、ちょっ

とつり目。彼は低身長で、八重歯をチラチラと覗か

せて、なんか必死で...!!か わ い い

「くくやめな。葉太郎が馬鹿五月蝿い。あんたは

寝言ゴリラみたいだし。本当に女?」

そんなか わ い い美少年、葉太郎くんと、

皮肉にも同じ顔のくっ..美、美男子が葉太郎くんを嘲

るように軽く睨む。

「女子に失礼過ぎるだろッッ!!そして馬鹿五月蝿

いと思うならこいつ止めろ!」

葉太郎くんも悪魔野郎ーー、いや菜太郎を睨み、突

然おおうっと声を上げた。

やめて、私の為に争わないでーーー!気分が寝起き

から美双子のケンカから味わえました。ありがとう

ございます。悪魔野郎には睨みを、葉太郎くんには

庇ってくれてありがとぅぅぅぅぅ!!

あ、やべ、遂に真顔に..と思っていたら、

「あっ!くくっ!」

隼人さんの爽やかながら鬼気迫る声。え??

どうしたんーーーボバフッッッッ!!!

「グエエエエアッ!」

またとんでもない声を出してしまった。いや、突然

布団の上に誰か覆いかぶさってきたものだからーー

この男子は、顔を見なくても分かる。

「jkィィィッッッ!!!はぁっ....っこの前の続きし

よoooooうッッッ!!!」

「ぎやああああああああああああ!!!」

自分の身体を私にすり寄せようとした変態ーーくく

さんの腹にキックと背後から隼人さんがくくさんを

引き上げるのは同時に行われた。

「おいッッ!!大丈夫かッッ!?」

慌てて葉太郎くんが、一回転びそうになりながらも

こっちに駆け出してくれた。



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