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ご指名は?1.5

第3章 まさかの疑惑



「兄弟、か..........」

菜太郎だ。どこか遠い目をしていた。まつ毛が光に反射して白い。

と、そんな菜太郎を見かねて、隼人さんは爽やかに笑う。

「そんな顔するくらいなら、葉太郎菜太郎仲良くすりゃいいじゃん!」

隼人さんが名案!というように人差し指をあげる。

「はぁ?」

「はッッ!?」

よく見れば顔の作りが似ている双子が、同時に隼人さんの方に顔を向ける。その顔はどちらも嫌悪感を全面に押し付けていた。

「やっぱり.....」

と、隼人さんから視線が送られてくる。

「はい..」

と、葉太郎くんがあー!と菜太郎を指差す。

「ていうか何のんきに1人でうどん食ってんだよッッ!!げほっ!」

「五月蝿い。僕は春という人に関わる意味が無い、関わりたくないし」

何失礼な事言ってんだぁッッ!!大体いつもお前はなあ!!と、双子ゲンカが勃発。

「やっぱりこの2人は仲悪いね....」

言われてる当の本人は、おーもう呼び捨て?なんか急に安心感あるわーとなぜかくつろぐ。

「はい...」

くくさんの頬をぺし。と叩いて私たちは遠い目をした。


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