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ご指名は?1.5

第3章 まさかの疑惑


「たまにいる超激辛好きかーやべー。」

春さんはそんな菜太郎を横目に見ながら頭の後ろに腕を組んだ。

「くく、もう半分以上食べてる!!」

葉太郎くんは双子だから見慣れているらしく、その事については何も言わない。

「あ、俺が作ったソースもあるよ、使う?」

隼人さんはニコッと笑う。菜太郎が味覚崩壊してなければ鬼畜な笑みとなっただろう..。

「ん」

菜太郎は何か赤くて細長いものを口にしながら、頷いた。当然、と言うように。

「やっぱり皆さん個性が出るなぁ..」

と思わず言ってしまった。口を抑えると、隣の隼人さんがあははっと笑った。

「最初5人会った時はちょっとギスギスしてたから、皆楽しそうで良かったよ。」

隼人さんがしみじみと言う。最初会った時、仲良しではなかったんだな..。

おばあちゃん、無理くり集めただろうなあ..。

「ごめんなさいうちのおばあちゃんが..」

と頭を抱えると、

「いやいや!とんでもない、感謝してるよ」

と、隼人さんが、真剣に私に伝えた。

え、ええー、感謝の要素いっこもなくて、恨みの要素10000くらいはあると思うよ。

..私と、今日だって過ごしたくなかっただろうに。

「食い終わったらどこ行くかー?スウー」

春さんは、ガッとスウさんの肩を組んだ。

「あ.....................」



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