第3章 まさかの疑惑
「......ケーキ...と...ア...イス.......か...な..........」
アイス好きなんだ!
「良いタイミングですね!」
と私が言ったのとほぼ同時に、
「そうか!じゃあ楽しみだなッッ!」
と、葉太郎くん満面の笑み。八重歯もキラッと光ってキュンキュンぎ よん。
「あ、スウの番次だね」
隼人さんがスウさんに前、と肩を叩いた。コクッと頷いてスウさんは前に。
「バニラアイスはコーンにしますか、それともカップにしますか?」
と、にこやかで明るい男の店員さん。店もカラフルで、ポップな絵柄が見てて楽しい。アイスを頼む前からワクワクする。
「..コー..ンで....お....ねがい......しま....す..............」
「はい!かしこまりました~」
と、隼人さんが先頼んで、と私を前にしてくれた。その時やっと手首が解放され、ホッ。
「あ...すみませ」
「いらっしゃいませお客様!」
一通り皆さんアイスを買って、春さん達のいるところに戻り、近くにあった食事コーナーに座った。
「むぉう一回食べたいー!!!」
と、くくさんが葉太郎くんの色鮮やかなアイスに近づく。
「別に良いが、一口だぞ」
と、葉太郎くんはくくさんにソーダアイスを渡す。
「菜太郎は食べなくても良かったの?春さんも..」
と、隼人さんは2人を交互に見た。私も一口自分のチョコアイスを食べる。チョコクッキーがいっぱい入っていてオイシ。
「甘いもの嫌いだからいらない。」
菜太郎は、死神マークが付いている、赤々しいソースが入った瓶をうどんにだばぁぁぁ。
「ええ、ここからうどんの店まで長くなかったっけ?」
と隼人さんはそこにつっこんだ。宇宙一辛いいいい!!と書かれた瓶、やばぁ..。