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ご指名は?1.5

第3章 まさかの疑惑





!?


その場にいる全員が固まった。いや、くくさん以外固まった。

「一瞬でも、お前のその、洗脳みたいなものもう使わせねぇぞ」

やけに春さんは真剣な声。その声で、余計に動けなくなった。

「春のせいでしょう.....こうなった...っの................」

駅内は不気味なくらいとても静かだった。くくさん以外、誰も動いていない。

「それは...悪かった。もうしねぇから、もう...」

私はハッとした。

背中しか見えないけれど分かる。スウさんは目元ををこすっていた。

「こするな」

春さんはスウさんの両手首を掴んで顔の横にあげた。

「コソコソコソコソ1人で傷付くのはやめてくれねぇか」



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