第3章 まさかの疑惑
「くくっ...!」
隼人さんが春さんの腕から離脱した時には、くくさんは倒れてハアハアしていた。
「...鈴ちゃん、腕あげたね」
と、隼人さんは爽やかに笑った。表情の切り替えスッゴイ。
「はいっ..!!」
となんだかよく分からない青春モードになったところで、隼人さんは春さんのところに戻った。
「んーぐずぐずしてんなあ.....」
私の足元にいるくくさんは震えながら私の太ももに手を出そうとした。その前にその手を足でのけた。
「は、春さん待ってください!!春さーんッッ!!」
こっちでは葉太郎くんが春さんに。もう既に外に行ったようだ。
「......ごめ...ん......つ......い..て....きて.........」
と、スウさんは葉太郎くんつきの春さんを追った。
と、菜太郎くんと倒れてるくくさんしか部屋にいなくなった☆
「あ、アアー!私も行かないとなー!」
出遅れた私もついて行こうとすると、その隙にくくさんに足首を掴まれた。
「ぐっ!」
くくさんはそんな私に構わず、菜太郎の方へと顔を向ける。
「ね、行くぁないのーーッッッ!?!」
くくさんは無邪気に笑う。いや、早く足離してくれ..。
と少し間が空いて、
「...分かった、行くよ」
菜太郎はくくさんに向けてふわっと笑う。グワ。テンシモードジャナクテモコンナニカワイイトハァ。
「さっ!レットゥラぁッッッ!!!」
くくさんのテンションがまたグッと上がった。
ガチャッ。
ん?
「大丈夫?ちょっと心配して戻ってきたんだよ、行こうっ!」
隼人さんだ。
「はっはい!」
うわー二度目のみんなでお出かけ!!ワクワクしかしない!!
と、私たちは急いで走り、春さんに追いつき、駅についたのだったーー!!
だが、