第3章 まさかの疑惑
「ビックリしたあー。なんだこのちっこいのは」
と、春さんはアクビをした。
「ちょっと....ここ春の家じゃない................」
「なんだちっこいって!...あ、すみません」
と、葉太郎くんは椅子を起こし、また座る。ん...?と怪訝そうなカオをしていた。
「あ、あのぅ、バーさんって、もしかして、うちのおばあちゃんの事..ですか?」
と、手を上げて私は発言した。
「あっ、違ったらごめんなさ」
「そうだよ、あんたのおばあさん。」
春さんはニコッとした。
「あっ、そうなんですね!」
隼人さんもニコッと嬉しそうに笑う。
親好って、そりゃ私には得しかないけど、ーーいや、おばあちゃんグッジョブ!
と、心の中でガッツポーズをしたら、
「というわけでみんなで駅とか行くうー?」
春さんは気だるげに女子高生みたいなノリ。その両腕には葉太郎くんと隼人さんがしっかりつかまられていた。
「うわッッ!!」
葉太郎くんがもがくけど全然離そうとしてくれないのを間近で見て、隼人さんは笑って諦めたようだ。
「ボクチンも行くぅーーーッッッ!!!」
と、くくさんは自分を私のリュックサックだと思っているのか、私を羽交い締めにし、足でお腹あたりを締め付ける。
「あででででででででででででででででで!」