第3章 まさかの疑惑
私の疑問をかき消すように、お兄さんは私の方に向かってきた。
「あーあんたが鈴山田さんか!
」
いきなり話しかけられて肩がびくんと動く。
「あっははい!」
あ、この人いいニオイする..。と、いきなり私の耳元に手を当てて、
「っ!?」
「弟がごめんな。こいつある時間帯に目覚めてある一定の条件....俺は分からねぇが、あるらしい、それを満たすと女子抱きしめるんだわ。ちょっと事情あってな...」
んっ、ええ!?ちょっと近くてよく内容が..
「だから、あいつが目覚めて1時間はあいつに近寄らないようにお願いな。」
「あっ、はっはい!」
え、えっと、スウさん目覚めて1時間は近寄らないようにだよね、うん!
ってどうしてだろ?
「あいつ悪気はねぇけど、時々常識外れのことするから、そこ注意してやって、めんどいと思うけどそうしてくれ」
と、お兄さんに肩をポンと叩かれた。