第3章 まさかの疑惑
「...電話....の.......相.,.手は......"ぼく"......の....兄......」
えっ、
「スウさんお兄さんいたんですね~!」
と私は手を合わせた。ふしぎなことに笑いが止まらなかった。
「.....」
ふと後ろを振り返ると、え、隼人さ...
隼人さんはまた葉太郎くんを引き連れて、
「え..電話の相手お兄さんだってよ恋人じゃなかったスウに恋人いないのかなだとしたら俺...」
「いやそれだけで青くなるのかオマエッッ!メンタル意外に豆腐だな..」
「いやまだスウに恋人いないと完全に分かったわけでもないから葉太郎聞いてきてくれない...」
「ああ、いいぜ」
と、隼人は戻ろうとする葉太郎の頭をむんずっと片手で掴んだ。
「いや...やっぱり俺には無理だ....直接聞くのは深刻なダメージが...」
あれ、なんだろう..?あ、電話相手が男だと知って隼人さんは兄だとスウさんがウソついてるかもしれないってこと葉太郎くん慰めてんのかな※違います。
「ごめんね鈴ちゃんっ!遅れちゃって..」
と、その小走り姿をポスターにしたら高い値が付きそうな隼人さんをとりあえず拝む。疲れてるぐったり顔を下げてハアハアいってる葉太郎くんも。
「へぇ~~ん!!プリンスぅブラじゃあいたんだAAッッッ!!!」
「ぐわっ!?」
と、いつのまにかくくさんが何気にバックハグしていたので、私の肩に置いてあったくくさんの腕を、反射的によける。
「ちょっちょっ、なにしてんすか!?」
と、側からみればくくさんが私を通せんぼして2人で遊んでいるかのような図になった。
「くく、もう戻ったの?」
と菜太郎がくくさんのはねた髪をさりげなくなおす。ぐぅぬぬぬぬぬな。こいつ美少年だもんな..!!
「んん~~ッッッjkのカラダを欲してたんだよぉ~んんッッッ!!!」
とまたくくさんがはあはあ息を荒くする。ていうかくくさんはお気に入りの女性にもこんな変態なことしてんの!?通報されない!?
「というかあッッッ、プィンスのooooッッッブラじゃあ会ってみたいぃぃぃ」