第5章 ※これは、一応ホストの話である(?)
くくさんとの思い出〜現実ver.〜
『ぜぇいッッッけぇぇぇいッッッ!!!!ふぉうフフンッッッ!!!』
『ぎゃあああああああ!!!ぎょもむへらやちかいなもしいかなとととねけ!!!(歯磨き中に鏡の中の私に向かってちゅーすな!!!鏡くくさんのヨダレまみれで見えなくなったヨ!!というかあんたそれで楽しいのか!?肉体がここにあんだけど!!イヤ、触られるのもムリやけど!!)』
くくさんとの思い出〜私の捏造ver.〜
『鈴君...お願いッッッ...好きなんだ...』
『仕事中にガマンできなくなったの...?子猫(くくさん)チャン..』カチャカチャ...
『あッ...何すッ...鈴くんっ..恥ずかしいっ....』
『何言ってんの..?おれにこうされるの、くくセンパイ望んでたんじゃないの?』
『鈴君ッ...!!!うわぁぁぁあッッッ....ッッッ!!!』
「まぁ♡なんって素敵なんですか!!!キャー!!!」
キャーキャー喜ぶショートカットのお客様を見て、ぜぇはぁ、と、階段上った後でもないのに息を荒げてしまった。
な...なんか.....。
脳内に、両手ピースで、無邪気に笑うくくさんの姿が思い浮かんでしまった。
ごめん....なさいッ!!!くくさぁん!!!
「カチャカチャって、..何の音なんですかぁ?!なんてっ、聞いちゃダメだったですよねでも聞きたいキャー!!」
「あ...ご、ご想像にお任せしますです...」
と、もうクタクタ。クッタクタ。
「えぇ〜?まぁ、今回はいいですけど...」
と、可愛く、少しコアクマ的に口をとがらすお客さま。..可愛いけどもッ!!
ナイト
「あの..もうワタクシ仕事なので..もっ、戻らぁないと、騎士、ないと....」
と、冷や汗だっくだくで戻ろうとしたら。
「待ってください!!!」
と、がっちりとスーツをつかまれてしまったよ。ーーーな、なぁにい?お客様ァ..。お友達のBL本で起きた事のうろ覚え全て紹介して、もう架空の思い出作れそうにもないのだけれど...。
「これからも!!私と良い関係築いて下さいッ!!」
「..お客様ッ?声大きッ..」
通行人の方々が、ふいに、少しザワザワし始めた...。