第5章 ※これは、一応ホストの話である(?)
なぜ、そんな事になったのかというと..。
『私、見ちゃったんです..』
とあるホスト中の夜の事。突如この、ショートカットの女の子に呼び出された。屋敷の裏に。確か、人があまり通らないような場所だった。
ちなみにその時、男装のぼ、ボクチンに告白かにゃ〜?と鼻の下チーズみたいに伸びまくっていた..バカ!私。
『くくさんがその...あなたの髪に...っカーテンに隠れてキ、あの...接吻してたところを!!』
『お客さんーーたくさんの女の人そっちのけで、2人で隠れて禁断の愛、ですか?』
と、衝撃の告白(?)され....!
でも、自分が男装してホストの受付に扮していると奴ら(お客様)にばれたら、最悪命を狙われて、全私に危害が及ぶ。
ピンチ状態の俺の助言で、女である事実を抹消する事にした俺は、このお客様に正体を聞かれ、とっさにくくさんと付き合っている男であると名乗り、やつら(お客様♡)の目から背けさせるために、素性の知らないこのお客様の懐に飛び込んだ!
...というか、会うのは2回目で、今まさに飛び込もうとしている訳だけど..!汗
「は、はい...お客様、お陰様で....」
と、受付係兼お手伝い係兼?な感じだが、ホストの端くれとして、瞬時に髪をかき上げて格好つける。
でも、その前に、お客様がすごいすごい後ろに並んでいる事を確認し、すぐさまスウさんに確認しにいき、大人しく頷かれながらつつ親指グッドを頂き、すぐさまダッシュして受付の場所に戻ってショートカットのお客様を今度は私が連れ出した。ウン!画だけ見ればすごく素敵だね!王子様とお姫様ミタイ!
ーーーと、連れ出している最中も様々な質問をされながら移動し、決定的な先手を告げられる前に、こちらから先手を打つことにした。あの時と同じ、屋敷の外は妙に肌寒かった。
そして、
「あのくくとは夜も昼も朝も愛し合っているよ。だからーーー他のお客様に、言いふらさないで欲しいな、お客様..」
そう言ってショートカットのお客様に壁ドンをする。
「あ、そういうのいいです...」
と真顔で言われた。目に感情がない。
かぁぁぁー!!!フワワぁぁぁぁぁぁあああーーーーー!!!!!っと、顔が真っ赤になるのを感じる。
「最近のくくさんとの仲良しエピソードを教えて下さいッッ!!」
ウッ..
これは、困ったぞ..。