第5章 ※これは、一応ホストの話である(?)
「じゃあねんっ♪」
華夜さんは、名前の通りに、花のように散ってーーーー..ホストの夜の世界に紛れていった。
いや、名前以上にーーー...美しくて、可愛らしくて、加えてお胸がぷるんぶるんで...
「はわわっ!!」
と叫んだのも束の間、他のお客様がビックリしてしまっであわててスリーピング土下座。流れるようなターン..。いやほんっとにすみません、ほんとに...。
というかなんだはわわって。
そんな叫び声出したの初めてだぁ..。おおぅしんどいよお。
華夜さんは美しい。
それを再確認した。
てっていうかぁ!!
と、体カチカチ状態でお客様におしぼりを渡しながら、華夜さんに言われた事をリフレインかっこ?する。ゴメンナシャイ英語に自信ないから?をつけさせて頂くッ!!!
ところで。華夜さまとのお会話。
『いやいいですよっ!毎日でもやりますっっ!???』
『あら本当?嬉しいっ♩約束ね!』
キスの毎日約束。そして。
『今日の分』
ってケサ!!!ケサッッッッ!!!!!!!!袈裟!????今朝!!!!!!今朝方お殿方!!!!!!!!!!????
もう今日分は終わったのに..さ、され、されちゃっ....
華夜さんの、昨夜のこちらを見つめる、美ヂカラ瞳を思い出して。
かぁぁぁ〜、と真っ赤になる顔を片手でおさえた。
そのポーズ、恋する乙女か!と自ツッコミをする。
だ、だだ、大丈夫カナ、私..ほんとに華夜さんにときめいちゃってるけど...!
それでも今夜のホストは始まってゆく。豪華なシャンデリアが豪華で重そうで、ホストの皆さま方に落ちそうに見える。怖いくらいだった。
というか。
ここまでなんやかんやでゴタゴタしてて、重大なことは忘れ惚けてた。
夜の闇に、ギラギラと、星屑のように光が散りばめられているこの空間で、それに気づいた。
とある人の、アクションがあったからだ。
「あのッッ!お兄さんっ...!くくサンとは仲良くやってますか!?」
「...ッ!お、お客様ッ..!」
目の前に現れたのは、ショートカットのお可愛らしいお客様。
このお客様はーーー
『男同士でくくさんと付き合っています!!』
と、私が嘘に嘘を付いた、男性同士の戯れが好きだと思われるーー女性のお客様だ。