第2章 源氏名を決めようの会
「ポン太がいいかな...」
その時隼人さんはえ、、嫌、、という感じが漂いまくる引きつった顔をしていた。
「えっ!!オレあいつのつけた名前よりも下なのかッッ!!」
葉太郎くんが頭を抱えてしゃがみ込んだ。プルプルと少し震えてかわいい。これはかわいい。うん、しかしかわいいな。
というかそれって地味に菜太郎が傷付くなつじゃ、、チラッと菜太郎を見ると、相変わらずツンとした顔。
「じゃあ隼人が僕の源氏名決めて。」
あっ!それはいい考え。
とその瞬間、ハッとしてガタッと菜太郎が背もたれから背中を離す。
「その代わり、くくは源氏名も同じくくくで。」
と菜太郎はすぐにヌイグルミの方を向き、脇の下を両手で取って掴んだ。ぐぐぬう、、認めがたい事実だがそのまま喋んないならお金が発生しそうな光景だ。
「えっ?でもくくはそれでオッケーなの?」
「ジージェイぃぃぃぃぃぃッッッ!!!」
くくさんはエクセレントッッッ!と言わんばかりの背中の反りよう。突き出した親指も痛くないの?と思うくらいピン!と反り返ってる。
とふいに菜太郎が鼻で笑って、
「それと愛の救世主と書いてラブメシアの人も同じくそのままで。」
うわあ、、どうしたらそこまで顔歪められんの?性悪感半端な、、
「分かった、菜太郎ほぼ決定だね!」
うわあ、、どうしたらそこまで濁った私の心を浄化させられるの?イケメン感半端な、、
「菜太郎お前はどうしてこういう時だけ賛同するんだよおッ!!」
「Oぅッ、これから愛の救世主ってコオルするねッ!」
「頼むからそれだけはやめてくれ!!」
葉太郎くんはしゃがみ込んだままギッとくくさんを睨んだ。若干瞳が濡れていてん?渾身のいちげきかな?
「鈴ちゃんは愛の救世主でいいと思う?」
立って菜太郎に抗議し始めた葉太郎くんを羽交い締めしながら隼人さんは質問してきた。
「いいと思います!さっきの葉太郎くん本当に愛の救世主だったから!!」
「ッッ..!!」
あ、私も可愛く怒られちゃうかなー?
と、ふいに葉太郎くんのジタバタ動きが止まって、一瞬静止し、
「ま、まあ、、じゃあ、多数決で決定ってことで」
えっ。
葉太郎愛の救世主決定。
「スウはどうしようかなー、、あとで本人がいる時に決めるとして、とりあえず菜太郎はー、、どうしよう、、」