第5章 ※これは、一応ホストの話である(?)
「そ、そうなんですかぁ..」
と華夜さんを見る。華夜さんはまっすぐで真剣な瞳をしていた。
そういえば、華夜さん、あの夜..ってアダルティーンにも程があるな?????ヤッ恥ズカチネ!!!!とぴしゃぁん!!と自分の顔をモロに叩いた。
やだなぁ、イロイロと思い出して悶々とスュルナぁワタシ!!!
と、まぁ、..その時、たしかに言ってたなぁ。女として見られたいって。
人には色々事情があるもんだ、とあんまり考えないようにして承諾する。
「分かりました、じゃあお客さん側として華夜さんには来てもらいましょうっ!俺たちのホストの様子お客さん側として評価してもらって、怪しいお客さんいたら警備してもらうって事で〜」
と、最初から承諾してたように隼人さんが言い、立ち上がった。
THEッ!!!開幕ッ!ホストの舞ッッ!!!
ってタイトルつけたくなるくらい、城内はピカピカ、キラキラ、周りの女の人たちの熱気がむんとこもってきた。皆さん穏やかそうな、それでいてキレイな笑顔。中には慣れてなくてド緊張されていて、うつむきっぱなしの女性もいた。
どんな女性もなんなら、可愛く見えてくる。
友達に無理やり引っ張られて来たらしい、不慣れそうな女性のお客様にニコッとスマートに微笑んだ。
と、その女性が急に赤くなり、私から目を逸らした。
「らっしゃっせぇーーーーい!????」
「!?」
あ、しまった..!
心配して駆けつけてくださった隼人さんにフォローされつつ、また、とぅほほ..となっていた。クソギンギン!!!緊張!!!!!ドウヨウ!!!!!絶好調!!!!!!?
そこから華夜さんの姿を見つけて笑いかけたのに、時間はかからなかった。あの時と同じ、体のすんばらしいボディがくっきり見えるような、おせっくしーどれすだぁすごぉいえっちだねぇおねえちゃま..?
う..。やっぱりきれいな人、だなぁ華夜さん..。
目を奪われつつ、他のホストさんの様子も見た。
「お、いらっしゃいませお客様。ご指名は?」
おっとすまない危ない!と、急ブレーキかけたようにいきなり現れたお客様に対応した。まっっっっっったくキツくないハズのサラシが初めて苦しく感じた。
マズまず恥まずい。
「じゃあ、..琴さんで」
「?ことさんって..」
ハッとした。ア源氏名決めたんだった!!