第5章 ※これは、一応ホストの話である(?)
昼休み。ベランダで、ひとりごこちてみる。
「はー..ずびっ」
「押忍ッッッ!!!」
!? ビックリして横をむくとーー..、そこには柔道着?みたいなものを着た女の子集団が!!?
「エッ、な、なににッ..!?」
ときょどりつつ、ーーーーでも、危機感溢れる雰囲気に、じわり、ぞく〜り..と、イヤな予感が..。
「我は葉太郎様護衛団団長!以後、お見知りおきをお願い〜致す!!!」
と、リーダー??汗 っぽい、背のちっちゃくて目鼻立ちがハッキリしている女の子ーー、その子がポニテを振り回しお辞儀をすると、押忍ッッッ!!!と後ろの女の子たちもお辞儀してくれた。壮観..!と一歩後退してたじろいつつ、私も流れでお辞儀しちゃった。
「365日!!この高校生活で1度もお休みにならなかった葉太郎様が、今日!!欠席致した!!」
「えっ..そ、そうなの...!?」と、リーダー、ん?団長さんか、が1年生っぽいのでタメ口で答えた。
そ、そっか、な〜んか若干不思議な感じがするけど、葉太郎くんと私は、同じ高校だっけ..。
あのヤッ..ヤラセ肝試しの彼の事を思い出し、ーー ードキ..「葉太郎様と、近頃親しい仲でおられる山田鈴殿に、お聞きしたい事があるッ!!!」オオーーーーッッス!!!!!!!!!!!!!
「はッッ!???!」キタ!!本題..!と頭の上で手を構えてしまったが、
「教師殿に葉太郎様が欠席した理由をお聞きしても、生徒の情報を容易く教えることは出来ないとお断りになった!!」とここで、だ、団長が頭を抱えた。深い影ができる。ヤダ..ナニ..スゴイ..コワイ
ん?でも待って、欠席した理由位でプライバシーの侵害になるのかな..?よっぽどの事情が無い限り無さそうだけど..。葉太郎くん、なにで休んだんだろ..。
「そこでご迷惑をおかけしてしまった教師殿に即刻謝罪後撤退し..何か親密な御関係にある山田鈴殿なら何かお知りになっているのではないか、お教えしてくださると信じて廊下を静かに1列で歩いてやってきた所存であるッ!!」え、えらい..!?
「あ、あのごめんねっ..?後ろの人もずっと頭下げ続けてないでっ..!欠席してた事も知らなくて、手掛かりになりそうなことはひとつもっ..」
ハッ!と団長さんが頭を上げ、
「失礼いたす〜!」